音楽って何だ!武満徹とお友達。クセナキス:「テルレテクトール」

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今回はまた現代音楽です。というともう聴く気がない方もおられるかもしれませんが、以前に紹介した「ノモス・ガンマ」によく似た演奏形態で、はるかに耳当たりの良い曲です。といっても、それほど轟音ではないという程度ですが。

静謐な音楽で知られる武満徹と友人で尊敬しあっていたとはちょっと意外ですが、どちらも独立系、つまりアカデミックではない道をたどってきた作曲家といえるでしょう。

ライブ映像です

こちらを見ると何やら面白味が感じられないかもしれませんが、実際にオーケストラの輪の中に入って聴かないと意図が伝わらないかもしれません。

彼自身は”音響加速器”と呼んでいますが(電子加速器のイメージでしょうか)、空間音楽なのでその場にいないと何か雑音が鳴っているだけのように感じられてしまうでしょう。という私もこちらの曲はライブを聴く機会がありません。せめて多チャンネルの音源が出ることを願うばかりです。

面白さという意味では、こちらのページ(CLIP動画まとめ)を見ていただくとなかなかに味わい深い(?)ものがあります。百聞は一見に如かず。ハプニングも飛び出します。「ノモス・ガンマ」とは違い、一人の奏者がいくつかの楽器を担当します。ウッドブロックや鞭やマラカス、あと「ビュービュー笛」といえばわかりやすいでしょうか、シレーヌ・アクメという笛を使います。こういった通常オーケストラで使用されることが限られた楽器がメインになって音の雲を作り、移動していくので、それだけでもなかなか面白いと思います。

なんとなく自然現象を見ているかのようですね。これは音楽といっていいのかはそれぞれ各人が「音楽」をどのように定義しているかにかかってくると思います。私は興味が引かれる音響があれば音楽と感じるので楽しんでいます。中にはこういった音を聴かされるのは苦痛だという人がいるかもしれませんし、それもまた真実なのですから、蓼食う虫も好き好き、といったところでしょうか。

ただ、先ほど紹介したページ(以前私が書いたもの)を見ていただくと、音はともかく、かなり楽しいというか笑える部分も出てきます。演奏家というのもなかなか大変なのだなと思います。詳しくはそちらを見ていただいた方が早いかもしれません。動画はYouTubeからのものです。

Xenakis: Polytope, Nomos Gamma, Syrmos, etc Various Artists ¥4,153
結局「ノモス・ガンマ」のときと同じCDだけなんですね。ちなみに二枚組で、もう一枚のほとんどを占める「ペルセポリス」は最初から最後まで「轟音」です。お断りしておきます。そのうちタマヨが指揮したものが登場すると思いますが。その時はぜひとも少なくとも5.1chで出してほしいものです。

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