ミニマルミュージックの御三家、フィリップ・グラス入門。グラス:「ダンスピース」

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初稿 2016年11月17日

元気が欲しい時どんな曲を聴きますか?こちらは元気が出ること間違いなしの、バレエのためにコンピレーションされたアルバムです。

再びアメリカ音楽で、今回も基本、CDのご紹介になります。これはちょっと異色。作曲者自身が自作からいいとこどりで選んだ曲を、バレエ組曲としてまとめた作品です。フィリップ・グラスはテリー・ライリー、スティーブ・ライヒと並ぶミニマルミュージックの大御所です(他にもいるのですがこの三人は傾向が似ています)。初めて聴く人のなかには、同じところをぐるぐる回っていて頭が変になりそうと感じる向きもあるようですが、好き好きなのでしょう。この三人はそれぞれの個性も強いですし、時とともに作風も変化しています。今回お勧めのCDはこんな感じの出だしです。静かに始まります。

SampleMachine<モバイルではヘッドホンをロングタップして開いてください。音が出ます>

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秋らしくなってきた今日この頃。冷静に、かつ情熱的に。ロドリーゴ:「ある貴紳のための幻想曲」

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初稿 2017/10/03

以前紹介したレスピーギの「リュートのための・・・」と同じテイストの作品です。こちらはギターが独奏楽器して用いられる小規模な協奏曲の様を呈しています。

秋の晩などに聴くと、ゆったりと穏やかな気分に浸れることでしょう。同時にとても熱いものを秘めています。心地よいです。

「貴紳」というのはWikiによると「宮廷に仕える紳士」ということだそうです。なるほど、非常にスマートで居住いの正しさを感じるシャンとした曲です。ロドリーゴのユーモアも垣間見れますが。

ロドリーゴといえば「あの」アランフェス協奏曲の作曲者ですが、この曲集の素材は17世紀の作曲家サンスの作曲した教則本の中の舞曲ということです。このあたりの発想もレスピーギの「リュート…」に似ています。ただレスピーギはリュート曲から弦楽合奏曲を創作したのに対し、こちらは、明確にギター協奏曲になっています。

村治佳織による第一楽章

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重い気分からテンションを上げていきたいとき。ショスタコーヴィチ:交響曲第6番

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初稿2016/06/27

重々しく始まり、軽妙洒脱に終える。気分転換にお勧めの曲です。

第5番で名誉を回復したショスタコーヴィチは、続いて第6番をリリース。

曲の始まりは晦渋に満ちた重々しい音楽が続きますが、第2楽章は軽快に、そして終楽章(3楽章形式)では、これはもう思いっきりふざけているとしか思えない。また批判を受けないように注意深く書かれているようですが、「なんじゃこの終わり方は?!」。突っ込みどころ満載です。

ヘッドフォン 第3楽章

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気さくで癒し系のバッハはいかが? J.S.バッハ「コーヒー・カンタータ(おしゃべりはやめて、お静かに)」

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この曲を初めて聴いたのは高校の音楽の授業の時だったと思います。バッハということで身構えていた生徒たち(私たち)は、曲と歌詞とのあまりの落差に椅子から転げ落ちた、というのは大げさ過ぎですが、翻訳の歌詞を見ながらくすくすと笑っていました。それほど、バッハというイメージからは程遠い歌詞でした。あっけらかんとした喜劇的な歌詞につけられたのは、まさに心洗われるような音楽だったのです。

バッハは、厳粛な宗教音楽をたくさん書いており、カンタータというと教会カンタータをイメージするほどです。一方、世俗カンタータという分野の、礼拝とは無関係の作品も残しています。その中でもとりわけ有名なのがこの、通称「コーヒー・カンタータ」です。本当の題名の方が「おしゃべりはやめて、お静かに」なのだそうですが、高校では正式の題名を聞いた覚えがありません。忘れただけかも?

作曲した経緯がまたふるっています。

「ああ、何てコーヒーはおいしいんでしょう」。ソプラノ:エリー・アメリング。<モバイルではヘッドホンをロングタップして開いてください。音が出ます>

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ピアノの様々な技巧を楽しむ。ショパン:エチュード 作品10

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練習曲なのに癒される。癒されるというより高揚させられるといった方が正確かも。

エチュード、つまりピアノの練習曲なわけですが、たいへん聴きごたえがありレコーディングも活発に行われています。ショパンの書簡によるとこの曲集は「画期的な練習曲」として書かれました。ショパンの言わんとしていたこととは違うかもしれませんが確かに画期的な練習曲ではあります。というのも、練習曲でありながらピアノ曲としての完成度が非常に高いということです。

ちなみにショパンのエチュードには作品10と作品25の二つの作品があります。今回は作品10についてです。

聴いていると確かに練習曲として書かれていることがよくわかります。一定のパターン、指の動き、左右の手の配分など緻密に計算されていることが聴き取れます。ショパンは音楽教師として生活していた時期もありますし、ピアニストに対する愛情が彼のどの曲からも感じられます。それは練習曲に限らず、ピアニストにとってより良い技巧を身に付け、難しい曲もただ単に難しくしているのではなく、表現力豊かな演奏に導くように書かれている、そんな風に感じます。加えて、他の楽器ではなくピアノでしか表現できない曲作りが、彼をして「ピアノの詩人」と言わしめているのでしょうね。

いかにも練習曲らしい第一曲。ポリーニの演奏

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元気を出そう!簡素にして壮大な小交響曲。ヤナーチェク:シンフォニエッタ

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これは元気を出すのに大変良い曲で、本当は簡素な造りではないのですがスッと心に入ってきます。ガッツポーズも出そうです。気分がふさぎがちな時、やる気が出ない時などにお勧めいたします。

シンフォニエッタは小交響曲という意味があるのですが、実際には「小」とはいいがたいです。演奏時間こそそれほど長いものではありませんが、第一楽章のファンファーレに始まり、終楽章に回帰するまで実に緻密に作曲がなされています。

また、ヤナーチェクはモラビア出身の作曲家ですが、現在で言えばチェコに含まれる地域で、民族的な響きも感じさせます。

第一楽章:ファンファーレ。ノイマン指揮、チェコフィルハーモニー管弦楽団。

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楽しい夢を見たいなら。チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」

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誰もがどこかで耳にしているはずの超メジャーな名曲。特に「白戸家」のおかげで「葦笛の踊り」は聴いたことがない人はいないのではないでしょうか?ですが、バレエのストーリーとなるとこれが存外知られていないようです。「白鳥の湖」とか「眠れる森の美女」など他のバレエはすぐに筋立てが思い浮かぶのですが。というのも二幕からなるこのバレエ、組曲版は第二幕から取られている部分が多く、そこにはストーリー性がないからなんです。では、いったいどんな話なのかというと…。

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ほら吹き男の冒険!コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」

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楽しい気分を味わいたいならお勧めです。もともとは歌劇的なものでしたが演奏機会は少なく、こちらの組曲は時々取り上げられます。中にはまじめな曲も入っていますが全体としては、はじけた楽しい組曲です。コダーイはバルトークと並び称されるハンガリー音楽の研究者ですが、バルトークよりも研究者としての側面の方が大きいように思われます。

第2曲:ウィーンの音楽時計

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