ヴァイオリンとフルート、お好みはどちら?プロコフィエフ:フルート・ソナタ(ヴァイオリン・ソナタ第2番)

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とても楽しく気分が盛り上がる曲です。少しややこしい記事タイトルですが、プロコフィエフがまず作曲したのがフルート・ソナタ。聴衆の受けは好評だったのですが、なぜかフルーティストがあまり取り上げない。それで名ヴァイオリニスト、オイストラフの要望もあってヴァイオリンのために編曲しなおしたのがヴァイオリン・ソナタ第2番というわけです。

フルート版(ゴールウェイ)

ヴァイオリン版(クレーメル)

どちらもいいですよねぇ。出だしについては元々フルートソナタとして作曲されたのでフルートでの演奏を意識したメロディーになっていると思います。最初の主題が繰り返されて終わると、ヴァイオリン版はダブル・ストップ(重音)等,ヴァイオリン版ならではの変更が行われているのがお分かりになると思います。

曲調としてはプロコフィエフのとんがったところのあまりない柔らかな雰囲気で、「ピーターと狼」に近いものがあると思います。

4つの楽章からなっており、第一楽章は本当に心なごむリラックスできる曲です。第2楽章のスケルツォも楽しく跳ね回るような曲調で、メロディーがはっきりしているのでとても聴きやすいです。その点は第3楽章と同じです。ゆったりとしたはっきりしたメロディーが和みます。そして第四楽章はリズミックで元気とやる気を引き出してくれます。

ちなみにフルート版として現在演奏されているものは原典版ではなく、ヴァイオリン版から音型などの引用を、ある意味自由に取り入れているそうです。

どちらの版が良いか好みの分かれるところだと思いますが、私はそれぞれに好きです。それぞれの良さがあると思います。繊細さではフルート版、力強さではヴァイオリン版に軍配が上がるでしょうか。

さて、今回はお勧めが多くなってしまいました。それぞれ素晴らしい演奏ですので、絞り込むのは難しいと判断しました。フルート版とヴァイオリン版があるので、それだけでも二倍になりますし。

 

フランク/プロコフィエフ:フルート・ソナタ集<期間生産限定盤> ジェームズ・ゴールウェイ 、 マルタ・アルゲリッチ ¥1,080
フルート・ソナタの決定版でしょう。

Martha Argerich – The Complete Sony Classical Recordings<完全生産限定盤> マルタ・アルゲリッチ 、 クラウディオ・アバド 、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 、 Berlin Singakademie ¥2,736
5枚組の1枚目が上記の盤です。こちらはアルゲリッチに焦点を合わせたセットです。おまけの紹介です。他の曲目に関心があればコスパが良いので。

Flotenmusik / Emmanuel Pahud エマニュエル・パユ 、 ジェラール・ヴィス ¥2,471
天才の若き日の演奏を楽しめます。

Jean-Pierre Rampal in Prague – The Complete Supaphon Recordings ジャン=ピエール・ランパル ¥2,736
そして大御所の演奏です。古典を中心に現代まで包含しています。興味深い選曲だと思います。

Prokofiev, Khachaturian, Szymanowski: Sonatas / Oistrakh ウラディミール・ヤンポリスキー 、 ダヴィド・オイストラフ ¥1,762
ここからがヴァイオリン版です。改作のきっかけとなったオイストラフの演奏です。

Prokofiev: Violin Concertos No.1 & No.2, Violin Sonata No.2 ダヴィド・オイストラフ 、 ロヴロ・フォン・マタチッチ 、 ロンドン交響楽団 ¥1,054
こちらもオイストラフの演奏ですが、オール・プロコフィエフで、協奏曲が入っています。

【SHM-CD】 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番・第2番 5つのメロディ ギドン・クレーメル 、 マルタ・アルゲリッチ ¥1,728
こちら、現代のヴァイオリン版の決定盤、ということになるのでしょうか。

プロコフィエフ ヴァイオリン・ソナタ 第1番、第2番 庄司紗矢香 ¥2,880
若き日の(まだ若いですが)フレッシュな演奏を楽しめます。ショスタコーヴィチの曲も収録。

 

フランク&プロコフィエフ:フルート・ソナタ集(期間生産限定盤) Limited Edition ジェームズ・ゴールウェイ & マルタ・アルゲリッチ  ¥920~
タワーで紹介したものですね。生で聴くゴールウェイのフルートの音色(曲は別のものでしたが)はまさに黄金色でした。


プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番&第2番/ヴァイオリン・ソナタ第2番 オイストラフ(ダヴィッド)  ¥843
協奏曲はマタチッチ指揮、ロンドン交響楽団のものです。タワーで「オール・プロコフィエフ」として紹介したものです。


プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番、他 アルゲリッチ(マルタ)  ¥1,547
なぜかアルゲリッチの名前しか出ていませんがジャケ写にはちゃんとクレーメルと書かれています。ヴァイオリンで非常に繊細な表現をしようとしています。


プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番、ショスタコーヴィチ:24の前奏曲より 庄司紗矢香 ¥2,639
タワレコで紹介したものと同じです。さらに進化していくのでしょうね。

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