作曲者自身を立ち直らせた曲。バルトーク:管弦楽のための協奏曲

hornistjjによるPixabayからの画像
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作曲の背景についてはWikiに詳しく書かれているのでそちらをご参照いただきたいですが、要は、意欲を失ってしまった彼が再び作曲の筆を執るきっかけとなったということです。

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というわけで、聴き手も元気をいっぱいもらおうというわけです。
しかし曲は非常にまじめに始まります。何と言いますか第一楽章は楽しいというより古典派の交響曲のようです。

第2楽章は幾種類かの楽器がそれぞれ二台ずつ組になって、一定の音程の幅を保ちながらいわば「独奏者」の役割を果たす、「協奏曲」という表現から受ける印象とぴったり合った曲です。ユーモラスなメロディと、小太鼓の不思議なリズムが印象的です。

第3楽章はエレジーでは哀愁が漂います。

それでも第四楽章の「中断された間奏曲」などはショスタコーヴィチの交響曲第7番に対する揶揄があり、木管楽器による笑い声も聞かれます。
これは、ショスタコーヴィチがナチスの侵攻を表すために引用した曲が「見当違い」だとバルトークが考えて、ある意味笑いものにしているのですね。

そして終楽章では非常に活発、元気な導入部から全体に非常に明るい印象があります。この楽章だけ聴いても大変元気になってきます。

この後バルトークは名作、ピアノ協奏曲第3番を書くのですが、そういった意味でもこの協奏曲が作曲者と聴衆にもたらした益は甚だ貴重といえるでしょう。

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