いまさら紹介するまでもないとは思いますが…。
継続は力なりと申しますから。
デジタルミュージック配信のコンピレーションでは、「読書向けに」と題して静かで落ち着いた曲が並んでいます。
それはそれで結構なことだと思うのですが、読書なり作業なりしているときにボレロを流しておりますと、集中して聞いているわけでもないのに力がみなぎってくるように感じます。
もっとも「本に集中できない」という方もおられるでしょうし、危険を伴う作業をしているときには本当に危ないのでやめてほしいですが、曲の長さもそこそこですので、短い読書の際に一度お試しあれ。
(2016/09/20 追記)
あまりにも内容が薄いのでもう少し付け加えます。
以前は、オーケストレーションの練習のために作曲されたとか聞いていたので、力が入っているなぁなどと思っていたのですが、そんな「捨て曲」作るはずはありませんよね。Wikiを見るとそれなりの理由があって作曲したもののようです。バレエで使うスペイン人役のための曲が必要だったようで、アルベニスのピアノ曲を編曲する予定だったのを新作を作曲することにしたのだとか。
ただし、「捨て曲」ではないにしても、ラヴェルとしてはあくまでもバレエ曲、伴奏音楽と位置付けていたようで、一年後に演奏の独占権がなくなって、一流オーケストラが演奏会でこぞって取り上げたことに驚いたようです。あまりにも単調な展開で演奏したがるオケはないと思っていたのでしょう。
といっても作品そのものには自信があったに違いありません。彼のオーケストレーションはとうに「練習」するまでもなく超一流で、聴く者を飽きさせません。ただ一つのクレッシェンドに支えてられているとはいえ、楽器の入り、増やし方、音色の妙、どこを切っても面白い。私個人は、倍音を模した複数の楽器で小さな鐘の音のように聞こえる部分が好きです。加えて気になっていたのが、トロンボーンのソロ分でグリッサンドをはっきり使う奏者とほとんど使っていない奏者がいる点です。楽譜はどうなっているのだろうと調べてみますと、私の見た出版譜にはグリッサンドの線がはっきり入っていました。グリッサンドした方が高音が出しやすいだろうと思っていたのですが、「ここはあまり遊ぶところではない」と感じる奏者(指揮者?)が最小限の目立たない使用にとどめることもあるかもしれません。最後の音につながる部分ではトロンボーンのスライドのポジションらしきものが書かれているので、ここもラヴェルはグリッサンドを意識して書いているのだと思われます。ただし線で明示されているわけではありませんでした。
本来は「ながら」で聴くのはもったいない曲で集中して聴きたいところですが、ぼんやり聞いているといつの間にか盛り上がっているので、あえて提案をしてみたというわけです。
(2016/07/03 追記)
おすすめ盤ですが、ブーレーズなどいかがでしょうか?以下の二組に目を付けました。
Pierre Boulez Conducts Ravel & Debussy
前者はラヴェルとドビュッシーの6枚組ですが2,000円台という超お得版です。
後者は予約盤(2016/9/7)。ダフニスとクロエは組曲版ではありません(1,836円)。ボレロはおまけみたいな感じになっていますが、まず間違いありません。
アバド、ロンドン響も間違いないでしょう。ボレロには「原典版」の文字が。興味津々です。(1,296円)
そしていつも気になる二人ですが、残念ながら未聴です。
(1,512円)
ムラビンスキーのペトルーシュカも気になりますね。ロシアつながりで何か期待できそう。(1,782円)
以上、Tower Recordsからでした。
Yahoo!ショッピングから。
(864円)
そしてブーレーズ。決定版としてお勧めしたいです。ただ予約盤も気になりますね。
極力、名盤の中でも送料無料か、条件付き無料のもの、安くなるように選んで紹介させていただいています。
必ずしも最安ではないかもしれませんが。
楽曲について、記述を追加しました。