ハッピーエンドになる予定だった?悲劇。プロコフィエフ:「ロミオとジュリエット」

Andreas LischkaによるPixabayからの画像
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バレエではTVで見ただけですが、プロコフィエフとしては古典的な作風だと思います。

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1:30からはきっと聞き覚えがあるはず。
そしてコミカルな、また切ないメロディーが・・・。
22:45からは盛り上がる「タイボルト(ティボルト)の死」

言わずと知れたシェイクスピアの悲劇の一つですから、あらすじは既知のものとして省いても構わないですね。

ただしバレエでは当初、ロミオがすんでのところで間に合い、ハッピーエンドになる予定だったというのです。元の悲劇に戻すために曲を書き改めたとか。シェークスピアが聞いたらなんというでしょうか?これはWikiで知りました。まぁ最後は両家が和解するので救いのある終わり方ではありますが。

戯曲は完全なフィクションではなく、モデルがあるそうです。もっともそちらでは数年間は夫婦として生活したようですので、そこに救いを見る人と、より以上の悲劇を感じる人がいるでしょう。翻訳をした小田島雄志さんがTVで話しておられました。

組曲といっても、試聴機の音源の場合、これはゲルギエフとマリインスキー歌劇場管弦楽団によるものですが、作曲者が組んだものではないですね。実のところ「組曲」となっていても各指揮者それぞれがチョイスしている状況です。例えば、ゲルギエフは演奏される機会の多い第二組曲の後ろをカットして、受けの良い「タイボルトの死」を持ってきて盛り上がるようにしています。魅力的なナンバーが豊富にありますので、こうなるともう全曲版を聴くしかないかもです。冒頭に述べた通り比較的古典的作風ですので長く聴いていて疲れるということはないと思いますが、組曲で気に入ったものを見つけてからでもよいですね。

第二組曲に入っている、対立する「モンターギュー家とキャピュレット家」の重々しいテーマ。あまりにも可憐な「少女ジュリエット」。切ない「別れの前のロミオとジュリエット」のほんの一時と思っていても離れがたい情感。この組曲に入っていませんが人気のある、友の仇を討とうと戦うロミオとタイボルト(ジュリエットの親族)を描く「タイボルトの死」の躍動感。どれも魅力です。

バレエ音楽なのでバレエとして楽しむのが良いとは思いますが、私は残念ながらTVで見たくらいです。しかしバレリーナってすごいですね。本当にジュリエット役が少女に見えましたから。

さて、現在手に入るCDで、全曲版かおすすめの組み合わせの組曲版を探すのはなかなか難しそうです。いえ、すごく難しかったです。何を重視するかによってご覧ください。

 

 

 

 

なかなかの人気のようです。

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入手可能かは何とも言えません。

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