学生時代に研究したハイドンにならって、プロコフィエフの時代にハイドンが生存していたら・・・という発想で書かれた曲です。とはいえ、まったくハイドンではありません。「古典的」でもありません。ただ、当時のプロコフィエフからすれば相当に簡素で明るく明快な音楽であることは確かです。プロコフィエフがハイドンの時代にいたら・・・「古典(的)」な曲を書いたと思いますが。
試聴機は最終楽章の途中からですが、ピョンと転調したりしてハイドンもびっくりでしょう。全楽章がとにかく楽しく、また第3楽章はのちに「ロミオとジュリエット」にも使用されるなど、耳なじみの良い楽章ばかりです。
一方で、聴くのは楽しいけれども演奏するのは意外と難しい箇所があるのだとか。話では、プロの楽団員に聞いたら「音を飛ばして吹いている」、つまり手抜きしているところがあるそうです(みんながみんなじゃないと思いますが)。プロコフィエフの曲には往々にして単純な音型にして演奏困難な箇所があるようです。楽はさせてもらえないようです。もっともハイドンだから演奏は簡単、という意味では全くありませんので。
まったく影のない音楽です。のんびりとした午後の読書などにいかがでしょう。15分足らずの曲です。
プロコフィエフ:交響曲第1番≪古典≫・第5番 スキタイ組曲≪アラとロリー≫ アンドレ・プレヴィン ¥1,620
軽妙洒脱という観点からプレヴィンを推薦します。交響曲の金字塔である第5番も収録されています。「スキタイ組曲」になると「誰?これ書いたの?」なのですが。
こちらもほとんどプレヴィン指揮。ロミジュリ全曲とシンデレラも含みます。他に映画音楽で6枚組。バレエ曲にご関心があればお買い得かと。
作曲者が喝采したショスタコーヴィチの第5番とともに収録。乗りの良さでバーンスタインを推薦。オケはニューヨークフィルです。
どどーんと78枚組。紹介しているのは15分弱の曲なんですが…。収録内容がお気に召せば。
おっと、カラヤンで良い盤がありますね。そういえば第5番はカラヤンでは聞いたことがなかった気が…。お買い得と思います。
プレヴィンでも良い盤がありました。第7番は多くの指揮者が取り上げていますね。
Prime価格ながらこれは安い。通常料金ではタワーと同じですが送料無料です。ショスタコーヴィチ絶賛(自作)直後のセッション録音です。
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