今日はバロック。一日を爽やかに始めるのにふさわしいバッハの管弦楽組曲第3番です。
序曲では、甲高いトランペットの響きで脳をすっきりとさせてくれます。第2曲は編曲されて有名な「G線上のアリア」となりました。ゆったりとした朝食タイムを演出してくれます。
序曲のトランペットは本当にすがすがしいですね。ポール・マッカートニーが(どの曲かは忘れましたが)この響きを聴いて是非取り入れたいと思い、「ペニーレーン」の間奏に取り入れたのは有名な話です。とても爽やかに仕上がりました。
トランペットの音域が高いのには理由があります。当時の楽器は現代のトランペットとは違いバルブを持ちませんでした。それで自然倍音しか出すことができませんでした。高音域に入るほど音の数は増えます。そして奏者の巧みな操作によってかなり多様な音程を出すことができたのだそうです。
「G線上のアリア」はあまりにも有名ですね。でもこれは第2曲の編曲になります。ヴァイオリンの一番低い音を出す弦のみを使って演奏するようにしました。ですので聴き比べるとかなり雰囲気が違います。
第1曲「序曲」、第2曲「エール(アリア)」ときて、「ガボット」「ブーレ」「ジーグ」と舞曲が続きます。どの曲も一日を爽やかに始めるのにふさわしい活気に満ちています。今日も一日がんばろうという気持ちにさせてくれます。
バッハというと「トッカータとフーガ」とか「小フーガ」の様なやや暗めの曲がメジャーですし、「フーガ」の技法とか作曲技巧に焦点を合わせたものも多いですが、管弦楽曲は小難しいことを考えずに聴くことのできる曲が多いように思います。
管弦楽組曲といえば、第4番も今回のテーマに沿っていてお勧めです。特に冒頭のトランペットはこちらの方がファンファーレ風で気持ちが良いかもしれません。
いずれにしても気に入ったら管弦楽組曲をいろいろ聞いてみるのもよいかもしれませんね。
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こちらはSACDなので通常のCDプレーヤーでは聴けません。が、推薦の第3,4番が入っているのと、カール・リヒターの指揮ということで。
いっそ全曲揃えてはいかがでしょうか?第3番については良い演奏だと思います。
こちらも全曲入っています。録音は古いですが二枚に振り分けられているので、朝には3,4番を聴くのはどうでしょうか?
同じくSACDですのでご注意ください。
三つの組曲が入っているのは珍しいですね。最初からスピード感のある第3番。私は好きですがAmazonで試聴できるのでご確認の上、気に入られましたらどうぞ。
第2番と第3番をカップリングしたCDが多いようです。第2番は短調ですのでバランスが良いということなのでしょう。
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