
そろそろ夏の暑さが耐え難い気候になってきました。関東では雨も少なく、また水不足になるんじゃないでしょうか?
ヒナステラの代表曲「エスタンシア」からの組曲です。全曲版でも30分程度とのことですが、そこから4曲抜粋して組曲となっています。熱いパワーにあふれる曲です。
ヒナステラはイタリア系アルゼンチン人ということで、「ジナステラ」と読むのが正しいのだそうです。スペイン・カタロニア地方の画家が「ホアン・ミロ」ではなくて「ジョアン・ミロ」が正しい、みたいな感じでしょうか?これからはジナステラと表記した方がいいのかな。もっともCDのタイトルはみな「ヒナステラ」ですけれど。
彼がバレエ団からの委嘱で作曲した全曲版ですが、バレエ団がなくなってしまったために演奏の機会を失いました。そこで4曲からなる組曲を作ったというわけです。これが大好評を博しジナステラは一躍アルゼンチンを代表する作曲家になっていきます。
- 農夫たち
- 小麦の踊り
- 牛飼い
- フィナーレの踊り(マランボ)
の4曲となっています。なぜか私の手元の音源が「小麦の踊り」から始まっているのですが、はて?この曲のみ涼やかで優しい曲ですが、あとはもう熱気そのもの。
「エスタンシア」とは南米の大規模農場を指す言葉ですが、そこで働く人々の日常が描かれ、全曲版ではテノール歌手がナレーションと歌を兼ねるそうですが、組曲版には出てきません。
有名なのがマランボで、後半以降はだれしも耳にしているのではないかと思います。
目立ったストーリーはないようですが、この熱い演奏を聴いていると元気が出て来て、暑い夏も乗り切れるのでは?と思います。幾分音量をあげて聞きたいですね。
こちらには全曲版が収められています。
ヒナステラ(1916-1983)/Orchestral Works: Borejko / Poznan. po
ヒナステラ(1916-1983)/Panambi Estancia: Ben-dor / Lso
タワレコで紹介したベン=ドールの指揮する全曲版です。
ヒナステラ(1916-1983)/Orch. works Vol.1: J.mena / Bbc Po Osterc(Br)
ヒナステラ(1916-1983)/Estancia Suite Creole Faust Overture Etc: Jan Wagner / Odense. so
とにかく日本ではまだマイナーなのかHMVも取り上げて、すべて拾い上げてみました。
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