アルゼンチンにジナステラ(ヒナステラ)あれば、メキシコにチャベスあり、というわけで、カルロス・チャベス(正式には”カルロス・アントニオ・デ・パドゥア・チャベス・イ・ラミレス”)は、メキシコの民族音楽を取り入れた多作な作曲家です。指揮者、教育者としても活躍しました。ネイティブ・アメリカンの要素も含めて、非常に新しいメキシコ・クラシック音楽を創生していきます。これまた熱気あふれるもので、ぜひとも夏を乗り切る応援歌として聴きたいところです。
決して暑苦しい音楽という意味ではありませんので。非常に清涼感のある部分も含んでいます。民族楽器なども用いた楽しい曲です。
どうやらこの曲はチャベスの交響曲第2番ということになるようです。とはいえ、単一楽章です。賑やかに始まり、打楽器に乗せた変拍子のリズムが魅力的です。喧騒が一度静まるとフルートのさわやかな旋律からゆったりとした部分へ移行していきます。非常になごめるところです。印象的な旋律が全体を通して使われています。盛り上がり、下がりを繰り返しつつクライマックスに入っていきます。木琴の使用が目立ちます。それまで木管楽器が活躍していましたが、金管も延々とメロディーラインを辿っていきます。疲れそうだなぁと思いますが、非常に爽快です。
大雑把に言って、急-緩-急といっていいでしょうか。ちょっと聞くと単純なようでいて実は複雑な聴き飽きない曲です。夏バテを吹き飛ばして元気をもらうのに最適ではないでしょうか?
ブラジル風バッハ第5番&センセマヤ~ラテン・アメリカン・フィエスタ レナード・バーンスタイン 、 ニューヨーク・フィルハーモニック ¥1,285
こちらに入っている、交響曲第2番「インディオ」というのがこれにあたるようです。既に紹介したもの、これからしようと思っているものを含む良い選曲だと思います。演奏の布陣はばっちりですね。
面白系コンピレーションアルバムですが、先に紹介した「エスタンシア」も入っています。なぜ気づかなかったのだろう…。こちらでは「インディオ交響曲」と銘打たれています。他の曲も「燃焼系」らしく元気をもらえる1枚です。演奏者は曲によって異なります。
他には見つかりませんでした。いずれまた旬が来ると思いますが…。
Leave a Reply