今日になって急に寒さが増してきました。明日から12月。いよいよ秋から冬へ向かいます。紹介するCDはジャンルで言うと”アンビエント”ですが、ここではとりあえず現代音楽のカテゴリに分類しますね。邦題は「鏡面界」、直訳すると”鏡の高原(複数形)”といったところでしょうか。高原より台地の方がはまるでしょうか?
どちらかというと冬を思わせるような音楽です。それがちょうどビバルディの「冬」の第2楽章のように、寒い季節にも何か温かみを感じさせてくれるような、ほっと一息つけるような曲集です。今時分聴くのにちょうど良いような気がします。寒さに向かうのは憂鬱なものですから、温もりが欲しいですよね。
アンビエントについては、以前「ミュージック・フォー・エアポート」でもご紹介しましたが、環境音楽ということで、ただそこに置かれているオブジェのようなもの、積極的に聴かれることを意識していない音楽ということです。場の雰囲気を作り出しています。
用いられている音の素材はピンと張りつめたひんやりしたものではあるのに、どういうわけか寒さを忘れさせてくれるように鳴らされます。決して季節限定の音楽ではないとは思いますが。
ブライアン・イーノとハロルド・バッドの共作となっています。バッドのピアノがイーノの音世界にぴったりとマッチしていますね。四年後にもこの二人は共作をしていますが、こちらは特にアンビエントとは銘打っていません。それでも同系統のものということで環境音楽として扱ってよいと思います。
「ミュージック・フォー・エアポート」と決定的に違うのは、各曲にタイトルがついているところです。「聴かれること」への積極的な働きかけはない代わりに、作品を生み出していくためのイメージ/ヴィジョンが明確にされていたことを感じさせます。
あまりうだうだ解説していても仕方ないのですが、ずっとリピートさせたまま「そこに置いておく」のが良さそうです。タイトルにもあまりこだわる必要もないと思います。聴き方はそれこそ自由なのですから。
こちらは国内盤。少し高いですがSHM-CDです。
こちらは輸入盤。取り寄せになることに加え、送料無料まであとわずか。別の何かと合わせて購入するのが良いかもしれません。
Prime価格なので定価ではタワレコと一緒です。こちらは【CD】と書かれていますね。
古い方が高いです。Amazonでは中古の扱いもありますので、そこから選ぶこともできます。
楽天ブックスでは下記が出ていました。
アンビエント2/ザ・プラトウ・オブ・ミラー [ ハロルド・バッド/ブライアン・イーノ ]
|
Leave a Reply