スティーブ・ライヒの世界-その6。複雑化する和声。ライヒ:「スリー・ムーブメンツ」

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年代を追って紹介しているわけではないのですが、ハーモニーが比較的複雑で、不協和音とはいかないまでも、どちらかというと短調に傾いている時期の作品です。タイトルの通り三つの楽章からなります。リズムは比較的単純で、一連の「フェーズ」シリーズのように少しずつ少しずつずれていくということはなく、特にこの作品では全体が一斉にリズムを変えていく体を成しています。

第1楽章

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冬のぬくもり。イーノ/バッド:「The Plateaux of Mirror」

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今日になって急に寒さが増してきました。明日から12月。いよいよ秋から冬へ向かいます。紹介するCDはジャンルで言うと”アンビエント”ですが、ここではとりあえず現代音楽のカテゴリに分類しますね。邦題は「鏡面界」、直訳すると”鏡の高原(複数形)”といったところでしょうか。高原より台地の方がはまるでしょうか?

どちらかというと冬を思わせるような音楽です。それがちょうどビバルディの「冬」の第二楽章のように、寒い季節にも何か温かみを感じさせてくれるような、ほっと一息つけるような曲集です。今時分聴くのにちょうど良いような気がします。寒さに向かうのは憂鬱なものですから、温もりが欲しいですよね。

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音楽って何だ!武満徹とお友達。クセナキス:「テルレテクトール」

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今回はまた現代音楽です。というともう聴く気がない方もおられるかもしれませんが、以前に紹介した「ノモス・ガンマ」によく似た演奏形態で、はるかに耳当たりの良い曲です。といっても、それほど轟音ではないという程度ですが。

静謐な音楽で知られる武満徹と友人で尊敬しあっていたとはちょっと意外ですが、どちらも独立系、つまりアカデミックではない道をたどってきた作曲家といえるでしょう。

ライブ映像です

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打楽器独奏曲の一押し。テンション・アップ、集中力アップにも。クセナキス:「サッファ」

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時代とともに変遷してきたいわゆる西洋音楽同様、打楽器音楽とて「ひとくくり」にすることはできません。紹介いたしますクセナキスの楽曲はあくまでもクセナキスなのです。楽譜はこんな感じです。

そして鳴っている音はこんな感じ。

彼女の演奏は演出的な面もありますが、「間」の取り方と集中力に気迫が感じられます。終結も見事。

お手本的な演奏はこちら。どのように演奏しているかもよく見えます。

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音楽のバッド・ボーイ再び。ジョージ・アンタイル:「ジャズ・シンフォニー」

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「バレエ・メカニック」で紹介した”Bad boy of Music”ことジョージ・アンタイルです。その時にも触れましたが「ジャズ・シンフォニー」をもう少し詳しく紹介したいと思います。

「ジャズ・シンフォニー」と聞くと大概の方は「ああ、ガーシュウィンみたいなものかな?」と思われると思います。確かに似ている部分があるかもしれませんが、全体を通して聴くと大方の期待を見事に裏切って、まずはあっけにとられてしまうこと間違いなしです。

始まりは「パリのアメリカ人」?と思えるような協和音で始まるのですが、突然調律が狂ったように不協和音になだれ込んでいきます。リズムの足取りもおぼつかなくなり、そうですね、昔のレコードをご存知の方なら、レコード針があちらこちらに飛び跳ねているのではないかと思うほど「秩序ある混沌」にはまっていきます。

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