スティーブ・ライヒの世界-その4。パット・メセニーとのフュージョン。ライヒ:「エレクトリック・カウンターポイント」

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ライヒの曲をパット・メセニーが演奏するという非常に珍しいコラボレーションです。
いったいどうやって弾いているのだろうと思われるかもしれません。
小品ですが、とてもハッピーな気分にしてくれること間違いなしです。

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「カウンターポイント」とは「対位法」を指しています。他にも「バーモント・カウンターポイント(フルート)」や「ニューヨーク・カウンターポイント(クラリネット)」といった一連の作品があります。どの曲にも共通しているのが、多重録音されたテープに合わせてソリストが演奏する、というもので同じ(あるいは同系統)の楽器だけで演奏されます。テープを使わずに多人数で演奏することも可能です。フュージョンの分野で活躍するメセニーを念頭に置いて書かれました。カウンターポイントのシリーズでは、まず演奏者を念頭に置いて作曲するのだそうです。

part1はおなじみのパルスで始まります。じきに一つの楽器になって東洋風なパターンの演奏が始まります。それに付け加わる形でカノンのように、言い換えればフェーズ(位相)をずらしてさらに楽器の数が増えていきます。背景としてパルスが加わるところもあります。pert2はテンポが遅くなり、フェーズのずれに加えて音高も変化したパターンが使われます。pert3は試聴機で聴くことができる通り最初からパターンの繰り返しで始まります。そしてコードを弾くグルーブが現れ、それもまたフェーズがずれていきます。メセニーはベースも弾いています。

いわゆるジャズ、そのフュージョンでパット・メセニーグループを率いる彼がライヒの曲を演奏していますが、全く違和感はありません。彼にとってはアドリブがないことや、繰り返し何度も多重録音をしなければならなかったことなど、普段とは大きく異なる作業となったと思われますが、おそらく楽しんで弾いています。

根拠があるわけではないのですが、メセニーはライヒからこの曲を演奏してほしい旨告げられた時、大喜びしたと思います。メセニーは「フェイズ・ダンス」といった曲を書いていますが、ライヒに影響を受けて書かれたものに違いありません。

ライヒもここではメセニーを意識したパターンを使っています。いろいろな人が録音しているようですし、Youtubeなどでもたくさん動画が見られますが、やはりメセニーによる演奏が一番しっくりしているように思います。

ちなみにパット・メセニーグループをご存じない方のために付け加えますと、最近アニメのエンディングテーマに使われた「ラスト・トレイン・ホーム」を演奏しているアーティストだ、と言えばお分かりかもしれません。いい曲です。昔から大好きです。変な使い方しないでほしい(笑)。

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収録されているディファレント・トレインズについては改めてご紹介したいと思います。

 


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