
組曲で演奏される機会は多いですが、全曲はライブもCDもあまりないようです。
たぶん原典版では編成が大きいことが原因の一つと思われます。逆に言うと迫力において勝っているということです。
チャイコフスキーの白鳥の湖では、演出によってハッピーエンドの場合とそうでない場合があります。もっともハッピーエンドではないといっても悪者は倒れ、多くの人々が解放されるのですが、主役の二人は死んでしまいます。が、火の鳥は完勝です。ヒーロー・ヒロイン+火の鳥というメインキャラが三人いるのも面白いですね。
組曲の場合、悪者が死ぬ場面(曲としては短い部分)がカットされていたりするので、話の流れ的には無理がありますが、純粋に音楽としてまとめた組曲なのでしょう。
全曲版のあらすじと動画はこちらをご覧ください。
悪は滅びるのでハッピーエンド以外ありません。
出だしこそ暗いものの、すぐに火の鳥が現れて明るい雰囲気を醸し出しますし、囚われの王女たちも夜はみんなで遊んで楽しそう。身の上話(なのだと思う)もしっとりとした舞曲です。
その後、悪役たちが登場してきますが場面がわかると非常に描写的な音楽であることが分かります。
(上記動画を参照してください)。
最後は大団円で終わります。スカッとします。
どちらかというと大音量で聞きたい部類の音楽ですね。始まりは小さな音ですからボリューム上げすぎにご注意を。
推薦盤ですが、一押しはこちらです。まずはTower Recordsから。
最初LPで買い、何度も何度も聞いた演奏です。今は上記CDを持っています。「ナイチンゲールの歌」が追加されていますが、どちらでもよかったなと思います。
以下、Yahoo! ショッピングから
こちらは二番目のご紹介。シカゴ交響楽団ではどんな火の鳥を聴かせてくれるのでしょうか?興味津々。
今はどこも「取り寄せ」のようです。
ストラビンスキー / 『火の鳥』全曲、ロシア風スケルツォ ハイティンク&ベルリン・フィル 国内盤
ノリにノッてるゲルギエフです。(1,646円・送料無料)
ストラビンスキー / 『火の鳥』全曲 アンセルメ&ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(リハーサル風景付き)
私が聞いた音源はスイス・ロマンド管弦楽団で、すでに廃盤のようです。
上記はリハーサルの様子が聞ける二枚組。ご関心のある方は是非。 (1,944円)
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