今さら感があるほど有名な曲ですね。もともとピアノ曲です。やや泥臭く洗練されておらず、よく言えば土俗的なロシアらしさを一番感じさせてくれます。オリジナル版を最初に聴いておきたいです。
この組曲のピアノ曲としての難易度は、曲によってかなり幅がありますが、ただ弾くだけなら難しくない曲も多くある一方、聴かせる演奏をするのはなかなかに大変なことでしょう。
まず、ピアノ版を押さえておきましょう。プロムナードのテンポが小走り?
編曲が多く、言わずと知れたラヴェルのオーケストラ版の方が知名度は高いくらいです。単純で素朴であるがゆえに手を入れたくなってしまうようで、ピアノ独奏においてさえ編曲されたものがあり、ホロヴィッツ版が中でも知られている方だと思います。音数の少ないところを補っていて、きらびやかで響きが豊かな印象があります。ピアノの音は時間とともに減衰していきますので、それが持続されるように補っています。
オーケストラ版でもラヴェルの編曲以外に、指揮者のストコフスキーのものがあります。プロムナード冒頭がラヴェル版ではトランペットソロで始められますが「ロシア的でない」との批判があり、一方のストコフスキー版では弦楽によって始まります。それでも「展覧会の絵」というとラヴェル版を想起するほどこの編曲が定着しています。
冨田勲のシンセサイザー版は注目に値します。下敷きになっているのはラヴェル版ではなくオリジナルのピアノ版だと思います。オケ版と思って聴くと、迫力に欠けるという印象を持たれるでしょう。かなり原曲に忠実です。
忘れてはならないのは、エマーソン,レイク&パーマーのプログレッシブ・ロック版でしょう。組曲を網羅しているわけではなく、付け加えられた曲(コード進行だけ残してある)もあり、かなりいじっていますが大変興味深いです。
たった三人で演奏そしているとは思えないほど迫力があり、技術の高さには舌を巻きます。
大変優れたもので、お気に入りの一枚です。
Youtubeでライブが試聴できますが(少々品のない場面があります)、きちんとCDも出ています。近年再録音されたものもアップロードされていますが、加齢による技術の低下は覆うべくもなく、とりわけグレッグ・レイクの変わり果てた姿には愕然とします。
天才少年もしっかりとしたピアニストになりました。
大御所。ダイナミックな演奏をお楽しみください。リストのソナタとのカップリング。(1,825円/セール1,496円)
これはホロヴィッツ版のピアノ独奏と、ストコフスキーによるオーケストラ版が聴けるというなかなかの企画。
(1,825円/セール1,496円)
こちらもストコフスキーの編曲です。(1,234円)
変わり種。指揮者のスラットキン自身の編曲によるもの。リストのピアノコンチェルトとのカップリング。
(1,393円/セール1,142円)
展覧会の絵と言えばやはりラヴェルの編曲です。
(1,234円/セール987円)
こちらもラヴェル版ですが、ちょっと高い(といっても¥3,000以下)と思ったら驚きの16枚組の中に含まれていました。いいですねぇ。
(3,553円/セール2,913円)
中学生時代にリリースされ、さっそく友人と聞いたのですが、友人がシンセサイザーの音に恐れをなし、聴取中止。あとで一人で聞きました。確かに当時は聞いたこともない音そのものも新鮮でした。
(1,080円)
プログレッシブ・ロック版。曲数は少なくなっていますが、個人の技巧、アンサンブルいずれをとっても最高!とにもかくにも格好いいです。
さて、Yahoo! ショッピングから探してみると、
こ、これは聴いたことないですが安い!演奏・録音ともに問題なさそうです。
(540円・送料無料)
上記で紹介のピアノ版 (2,640円・送料無料)
こちらも上記で紹介のラヴェル版 (987円)
こちらが大御所のベルマン氏 (2,469円・送料無料)
忘れてはいけない。シンセサイザー版。 (1,080円)
オーマンディ16枚組かぁ。誘惑だなぁ。
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