のだめですっかり有名になりましたこの曲。ドラマではピアニカバージョンでしたが、原曲はご承知の通りクラリネットで始まります。トリルから音階を駆け上がる途中で「プァ~~ン」と上昇していく音は、クラリネット奏者と打ち合わせて取り入れられたものだそうです。一説にはクラリネット奏者のおふざけがきっかけだったとも。クラシックでこういう奏法はあまり聞きませんから新鮮ですね。
最初の時点では、ピアノと小編成のジャズバンドとの協奏曲風なものだったそうで、オーケストラ伴奏版はのちに作られ、さらに改訂されたものが現在私たちが聞くものです。
さて、ガーシュインはジャズ畑の人間で、ピアノは達者だったようですが、曲をオーケストラ用に編んでいくのは慣れていないこともあり、2台ピアノのために作ったものを作曲家のグローフェがオーケストレーションを行うことになりました。
彼としては不本意なことだったと思いますが、期日の問題もあり、ピアノの楽譜が出来上がる順に次々にグローフェに渡されたそうです。グローフェはまたいつか「グランド・キャニオン」を紹介したいと思っている作曲家ですが、オーケストレーションのテクニックは素晴らしいものです。
ちなみによほど悔しかったのか、その後発表した「パリのアメリカ人」では、「作曲もオーケストレーションもガーシュイン」と楽譜にわざわざ書き入れたという話も聞きました。ただし、私は曲としては「ラプソディー」の方がいいな、と思っておりますが。
Gershwin: Rhapsody in Blue, Concerto in F, An American in Paris アンドレ・プレヴィン 、 ロンドン交響楽団 通常価格 ¥1,285 セール価格 ¥1,054
プレヴィンは元JAZZ・POPS畑の人。というより両刀使いですかね。このレコードでも指揮をしながらピアノを弾いています。いわゆる弾き振りです。
ピアノのパートは名人芸を要求されるほど難しいのに。さすがです。
バーンスタインもミュージカルや映画音楽を作曲したりして、この曲にぴったりです。
Gershwin: Symphonic Dances from West Side Story, Candide Overture, Rhapsody in Blue, An American in Paris レナード・バーンスタイン 、 ニューヨーク・フィルハーモニック 、 コロムビア交響楽団 通常価格 ¥1,825 セール価格 ¥1,496
自作の「ウエスト・サイド・ストーリー」からシンフォニックダンスや「キャンディード」序曲などが入っていて、楽しいこと請け合いです。
こちらはそのリマスター版です。音質にこだわるならこちらかな。
こちらのCDでは、南北アメリカンテイストで収録曲を決めているようです。こちらも楽しく、また美しいです。
こちらはまた別のプログラム。問題のグローフェの「グランド・キャニオン」が入っています。
さて、こちらですが「ラプソディ・イン・ブルー」には(1924年 オリジナル版)と書いてあります。聴いたことがないと思います。興味津々です。
オーマンディも定評があります。一聴の価値あり。
こちら、何度も出てきますね。もう一枚買うなら・・・。あと一円で送料無料というのはどんなもんでしょ。
ルロイ・アンダーソンのところでご紹介した、アーサー・フィードラーです。実は彼が最適任者だったりして?
ベスト・オブ クラシックス 50::ラプソディ・イン・ブルー〜魅惑のガーシュイン [ (クラシック) ] こ、こんなものが・・・。レビューはおおむね良好。しかし「特にラプソディー以外の曲がとてもよかったです!!」とのコメントが気にかかります…。 |
【輸入盤】 ラプソディ・イン・ブルー、パリのアメリカ人、ピアノ協奏曲 プレヴィン&ピッツバーグ交響楽団 [ ガーシュウィン (1898-1937) ] こちらは期待が持てそうですね! |
ガーシュウィン:「ラプソディ・イン・ブルー」/パリのアメリカ人 グローフェ:組曲「グランド・キャニオン」 [ ユージン・オーマンディ ] オーマンディで最安かな? |
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー、グローフェ:グランド・キャニオン&バーバーのアダージョ [ ユージン・オーマンディ ] こちらもオーマンディですが、別プログラム。こちらもよいと思います。 |
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